アメリカ鉄道の旅’11

#10ヨセミテ国立公園日帰りツアーレポート|アメリカ鉄道の旅2011

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【プロローグ】ヨセミテ国立公園はサンフランシスコから車で約5時間のところにあるアメリカの代表的な国立公園です。雄大な大自然の景観を楽しめるとあって一年中観光客が訪れる人気スポット。サンフランシスコからヨセミテ国立公園への日帰りや泊りでのツアーが各社から催行されていて気軽に訪れることができます。そんな日帰りツアーに1人参加しました。
ヨセミテ公園日帰りツアー予約はオプショナルツアーAlan1.net にて手配。


12月27日
事前にもらっていた予約確認書では「ホテルピックアップ時間:朝6:20」となっていたので、早めの6時ちょうどくらいにホテルのロビーに降りました。ホテルのロビーにある無料のコーヒーサービスからコーヒーをいただいて、お迎えがきてもすぐにわかるようにとホテルの外に出て待つことにしました。早朝のダウンタウンの街は静か。日が登る前の薄暗闇の中、コーヒーで暖をとる。
「うーん、こないなぁ」
6時20分を過ぎようとしていた。予約バウチャーには「10分過ぎても来ない場合は営業所に電話ください」とあったので、もう少し待つことにした。6時半に差し掛かるころ、それらしきバスが停まり係員と思しき人がこちらに向かってきた。
「ヨセミテツアーのお迎えですか?」
「はい、そうです。お名前は?」
「ナカジマです。」
「・・・え~と、あなたの名前はリストにないですね。違う会社だと思いますよ」
係員はロビーにいた別のグループを引き連れて去っていきました。
なんとまぁ。仕方なく、営業所に電話を試みました。基本的に英語ができないので電話は緊張するのだよ。
「ハローハロー、マイネームイズナカジマ~」
片言で迎えが来ないことを何とか告げると「もう少しだからそのまま待て」のようなことを言われて電話をきった。寒いよー。暗いよー。寂しいよー。
寒いのでいったんホテルロビーに戻るも、迎えがいつ来るかわからないので出たり入ったりうろうろ。
迎えが来たのは6時50分。大型のバスがホテルの前に停まり運転手が降りてきて私をバスに誘導した。30分も遅れたのに無表情でぜんぜん愛想のないガイドさんである。

とにかく無事ツアーバスには乗ることができた。40~50席はあろうバスはすでにほぼ満席。パッと見て空いている席が分からなかったので、乗ってすぐの一番前の席通路側の席に腰かけた。隣は日本人の年配女性。後ろの席にもう2人日本人女性が座っていて3人グループのようだ。バスは私の後にもう一か所ホテルに立ち寄り、さらに2人ピックアップしてヨセミテに向けて出発した。
迎えの遅延、過密バス、通路席・・・この時点で私のテンションはだいぶ下がっていた。
このツアーはどうやらバスの運転手さんが一人で全部を取り仕切るようだ。愛想がないというより、おそらくいっぱいいっぱいなんだろう。
バスはサンフランシスコブリッジを越えて一路ヨセミテへ向けて走る。だんだんと明るみ始める空は今日も快晴だ。
1時間半ほど走ったところでバスはショッピングモールのようなところに停まった。20分ほど休憩タイム。乗客はみんな降りてオープンしているスーパーに入る。私はカフェでカフェラテを買って持参したベーグルで朝食にした。

休憩所を9時に出発してここからはノンストップ。走ること約3時間、寝不足がたたってうつらうつらしていたらあっという間にヨセミテ公園に到着した。入場料は車1台につき20ドル、それ以外の方法(自転車など)では1人10ドルで7日間有効と書いてあった。
まず最初に停まったのは「ジャイアントセコイア」が見れるスポット。ここではバスをおりて各自自由にトレッキング。

空は青々としていて真冬の12月だというのにまったく雪はない。気温も東京の冬とさして変わらない程度だ。

では、ジャイアントセコイアさんを拝みに林道トレッキングです。そもそも”ジャイアントセコイアとはなんぞや”ってとこから簡単に説明すると、
「巨木です」
以上。
実はほとんど予備知識なく、イヤホンガイドでさわりを学んだ程度。ここでは集団で歩くのではなく、ほんと自由に各自のペースで歩いてゆきます。中にはめんどくさがっていかない人もいました。
ゆるやかな下り坂の林道を歩くこと約30分、見えてきました。ジャイアントセコイアさんです。

・・・なんでこんなに扱いが小さいかというと、そんなに感動しなかったから。
確かに大きな木だけど、想定内?
それより私がびっくりしたのはこちら

ぼっくり、でかいでしょΣ(゜Д゜;)顔よりでかい。

行きは下り坂で30分かかったトレッキングロードですが、帰りは戦々恐々の上り坂。息も絶え絶え、バスに戻りました。

ジャイアントセコイアを後にしてうたたねしながらバスで走ること約1時間、次のスポットで停車しました。トンネルをぬけてすぐのところにあるどーんと広い駐車場で、たくさんの車が止まっています。
トンネルビュー」と呼ばれるこのスポットは、ヨセミテならここ!と言われるもっとも代表的な景観が望めるスポットです。
どーん。

確かにどこかで見たことのある風景。カレンダーだったか、ジグゾーパズルだったか。
地図ではここになります。

より大きな地図で 2011USA を表示
ズームしてして航空写真でみると駐車場がわかります。地図に向かって右方向が上の写真撮影ポイントです。

より大きな地図で 2011USA を表示

トンネルビューからヨセミテの中心ヨセミテロッジまでの車窓風景は絶景が続きます。
(しかし悲しいことに通路側で写真撮れず。写真を撮ろうとすると隣席のオバちゃんがフレームになってしまうのだorz…)
バスは撮影スポットで何度か停車しながらロッジを目指します。

バスに戻ろうとして、ふと誘われるように道を外れた。そこに広がる風景は・・・

なぜかここからのこの風景だけが、やたらと心に響いた。
幼少のころ見たことでもあったのだろうか。
この道はどこへ続いているのだろうね。

ヨセミテの中心ヨセミテロッジに到着したのは14時。
ここでしばらく自由時間のようです。ロッジに併設されているレストランでランチをとってもいいし、散策してもOK。運転手さんもレストランで食事をするようです。セルフ形式のなかなか広いレストランでした。ここでカットフルーツサラダと水とポテトチップを買って外にでる。景色を眺められるベンチに座って簡単なランチ。

食事はさっと済ませて周辺散策です。少し歩いたところにあるヨセミテフォール(ヨセミテ滝)を見学。
徒歩で見れるものは限られていてこの滝くらい。巡回バスなども走っていましたが乗って移動するほどの時間もないので適当に時間をつぶしました。
実は出発時間が聞き取れなかったので、いつバスが動くかわからずそれが気になってちょっと落ち着かなかった。同じバスの乗客が周りに何人かうろうろしていたので彼らと離れないように過ごしました。その中に、一人旅をしている韓国人女性がいて同年代ということもあって親近感を持ちいろいろ話をしながら散歩。彼女は日本にも来たことがあるとか。

15時、バスはロッジを後にしてサンフランシスコに向けて出発しました。

夕暮れの車窓風景もまた印象深い。



17時半、太陽が落ちて月と代わるころ、行きの時と同じ休憩場所に停まりました。空のグラデーションがキレイで、バスを降りてすぐカメラを空に向けた。

みんなが今朝と同じくスーパーのほうへ歩いていく中、私は周りをくるりと見回して1人違うお店へ向かった。入ったのは「ケンタッキーフライドチキン」。
「海外ではファーストフードには入らない」というモットーを持っていたのだけど、考えてみればファーストフードこそアメリカ文化だし、という理由でなんとなくのチョイス。朝も昼も軽くしか食べてなかったのでがっつり食べたい気分だったのだ。
でも注文して箱をあけてびっくり仰天!だって・・・

チキン、でかいでしょΣ(゜Д゜;)
日本の倍?顔くらいある巨大チキンをがぶっ。おいしいのだ。
今後は日本のケンタッキーチキンがけちくさく見えるかも。

30分ほどの休憩を終えてバスは再び出発しました。シスコまであと少し。
暗闇の中、車の走る音だけが響く静まり返った車内。突然、その静けさを破ったのは
「スピードダ―ウン!!!」
通路を挟んで私の斜め後ろに座っていた外国人女性だった。びっくりした。
確かにバスは早いスピードだなと一番前にいる私も感じていた。運転手さん、早く帰りたいのかな。とにかくなんだか最後までしこりの残るツアー体験となった。
ガイドさんは何人かいるらしく、当たりはずれもあるみたい。今回はハズレくじひいちゃったのかなー。このオプショナルを申し込むとき、参加者の口コミ情報を見ることができなかなか好評の書き込みが多く、中には「帰りにシスコの夜景が見れるところでも停まってくれた」というコメントがあり、ちょっと期待していたのだけどそれもなかった。
シスコの街に向かうサンフランシスコブリッジから眺める夜景はそれは素晴らしかった。残念だけどバスの窓から見るにとどまった。

バスはホテルを一軒一軒回って乗客を降ろしていった。朝最後のほうだった私はここでも最後だった。ホテルに着いたのは夜20:30。
ところでツアーのバウチャーには
「料金にチップは含まれておりません~」
とガイドさんにチップを渡すべく促す一文があった。隣のオバちゃんグループはチップどうしようかと困惑していたけれど、降りる人降りる人誰も渡している人がいないので、彼女たちも「チップはいいんじゃない」と渡さずに降りて行った。
その後だ。高級ホテルの前にて降りて行った乗客はガイドさんにチップを渡して降りて行った。
なんか、納得してしまった。それまで停まったホテルは安~中級ホテルばかりだったのだ。
私はといえば、ぎりぎりまで迷ったけれど、サービス内容を考えて渡さずにおりました。


まるまる一日がかりのヨセミテ日帰りツアーはこれでおわり。
正直、満足度は70%くらいかなといった結果でした。お迎え時間の遅延とか、ガイドさんの質とか、引っ掛かるところがありすぎた。ちょっとハズレだったようです。これだったらレンタカーを借りて自力で行ったほうが満足度は高かったかなという考えもよぎったけれど、それはそれで別のストレスやリスクがあるわけで(道に迷うとか、レンタカー手続とか)。効率的に見たいスポットを気軽に見れたということを考えれば、やっぱりツアーの利用は悪くなかったと思いなおす。
アメリカの国立公園といえば、8年前にレンタカーで自力で回ったグランドキャニオン、ザイオン、デスバレー、そちらのほうが今回のヨセミテよりもはるかにインパクトが強く圧倒された。
でもそれはやっぱり「お気軽ツアー」か「自力」の違いもあるのかな。

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