ヨーロッパの主要国は一通り周遊したもののギリシャだけは一度も訪れたことがなく、いつか行ってみたいと思っていた。最初に考えたのはもう10年近く前になる。しかしその頃ギリシャの経済危機が発生し、国は混乱し、荒れ、行けるような状況ではなくなった。
それが現在では幸いにも経済は安定してきたようで悪いニュースも聞かなくなった。そこで訪問先の候補にあがった。カタール航空がアテネ行きの手ごろな価格のチケットを出していたことが後押しになり、最初にチケットをおさえた。それからガイドブックやネット、Googleマップなどで情報収集。しかしいまいちピンとこない。観光地の情報を見ても町の写真をみてもあまりワクワクした気持ちがわいてこない。それもあって、アテネだけではなく周辺の町や島も旅に組み込むことにした。
アテネの町を歩く
アテネの空港に到着しメトロで約1時間、町の中心モナスティラキ駅に到着。エスカレーターで上がっていき外にでた瞬間、その一瞬でそれまで思っていた私のアテネの印象がガラッとかわった。
メトロ降りて外に出たらめっちゃ賑やかな繁華街どーん\(^^)/
ワクワクする!!#アテネ pic.twitter.com/Xe1JfryYyP— マダムいくら@TravelTimes (@ikura_hitrip) November 2, 2019
活気ある雰囲気、素敵なお店やアグレッシブに商売する屋台、たくさんの人が闊歩する。そこには経済破たんした暗澹たる雰囲気は微塵もなく、あるのはエネルギッシュでポジティブな空気感。それをすぐに感じとったからだ。ここはまぎれもなく私の好きなヨーロッパの町だ。テンションは急上昇。駅を出て右手の広場のほうへ進むと、アクロポリスの丘がドーンと目に飛び込んだ。あんなに遠くにあるのになんというインパクト。
目の前の丘の上にアクロポリスドーン!
あっちもこっちも気になってしょうがないけどまずは宿へ
ウズウズ#アテネ pic.twitter.com/oFWPBrt4ot— マダムいくら@TravelTimes (@ikura_hitrip) November 2, 2019
モナスティラキ広場の目の前にあるホテルにチェックイン。さんざん迷って決めたこのホテルが旅をさらに盛り上げてくれた。部屋の窓から、目の前に広場越しのアクロポリスが一望できるのだ。多少フンパツしてこの部屋をとった甲斐があった。
ホテルの詳細レポートは→絶好の立地と絶景のホテル!ギリシャ「アフォーアテネ」
部屋に荷物を置いてさっそく町歩きに。
多くの人で賑わうモナスティラキ広場、そして続く商店街には魅力的なお土産屋がどこまでも連なる。そして突如目の前に出現する古代遺跡。遺跡に町が溶け込んでいるかのような。
アクロポリスに登り遺跡に触れ町を見下ろし、しばらく眺めた。
いい町だ。
11月はオフシーズンと言われているが、想像以上の賑わい。トップシーズンの夏がこれ以上混むのであれば、いまのこのくらいの混み具合はちょうどいのではないかと思う。気候的にも暑くなく寒くもなく日本の秋口と同じくらい。晴れた日中はTシャツ一枚でも大丈夫な快適な気候だ。
主要な観光スポットはコンパクトにまとまっているので徒歩でも回れてしまう。この規模感が気楽なひとり旅にちょうどいい。気軽に入れるタベルナ(ギリシャのレストラン)もそこらじゅうにある。
日中は遺跡や博物館をめぐり、夜はタベルナでローカル料理に舌鼓。ギリシャ料理は中東系の影響を受けているのが面白い。トルコ料理のケバブはここではギロという名で食べられている。
ホテルに戻れば部屋からはライトアップされたアクロポリスの絶景。昼間とはうってかわって衣替えしたような美しさと壮大さ、存在感。堂々たるアテネのシンボル。
ホテルでチェックイン時にもらっていたウエルカムドリンクチケットを持って最上階のバーへ。
ワインをいただきながら最高の夜を楽しんだ。
アテネの町は正直全部が全部ステキというわけじゃない。
ちょっと路地に入れば落書きだらけのまるでスラム街のようなところもあちこちにある。
方やまるで新宿か渋谷のような近代的なエリアもある。
そういうの全部ひっくるめて、私はアテネの町を気に入った。
あんまりおもしろくないんじゃないかと思っていた先入観が消し飛んだ。
いつかもう一度再訪したい、そう思う町だ。
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