シングルトラベルレポート

21歳ドイツ一人旅ロマンチック街道を行く鉄道の旅-出発編

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2月7日(日)出発日
今回の旅の初日は過密スケジュールだった。
出発前日の6日は期末テストがあった。そして夕方5時からはアルバイト(居酒屋)で、しかも夜勤。
つまり出発当日の4時過ぎまで11時間労働をして、その足で成田へ向かうこととなった。
若さならではのタフネス。
当日の朝5時過ぎ仕事あけ、バイト先の皆に送られキャリーバックを転がし店を出た。お隣のショットバーへも顔を出したらINOさんとMIYAさんがいた。旅に出ることを話したらMIYAさんから土産代として5000円も貰ってしまった。
「美味しいワインをお願い」とのことだったが、私にワインの目利きが出きるかどうか・・・。
JR山手線で日暮里へ出て、京成線に乗り換える。一番安上がりなルートなのだ。あとは成田まで一直線なのだが、乗り継ぎも悪く思ったよりもかなり時間がかかる。7時30分成田集合だったが、到着したのは8時近くであった。辺鄙なところに空港を造ったもんだ。早めに行って空港のシャワーを使おうと思っていたのにそれどころではなくなってしまった。

第一旅客ターミナルからの出発は初めてだ。第二旅客ターミナルと比べて設備も店もあまり整っていない。指定されていた南ウイング四階出発ロビーのH207カウンターへ向かう。途中コンビニを発見。カウンターはすぐに分かったが、既に列が出来ていてなかなか待たされた。そこで航空券などを受け取った。チェックインはまた別のカウンターになるのがディスカウントチケットの特徴だ。すぐにチェックインをすまし荷物を預ける。出来ることなら機内持ちこみを考えていたのだが、遠まわしに断られてしまった。前回の旅のアエロフロート航空でスーツケースをこじ開けられたことが気になっていたのだが、まあ仕方ない。開けられても差し支えないように貴重品は入れていない。鍵をかけないのは、壊されるのが一番困るからだ。
右隣には韓国人と思われるおじさんが座り、人良さそうに話し掛けてきた。しかしもちろん日本語ではない。片言の英語だった。そりゃあ韓国語よりは分かるけれども会話ができる程の英語力など持ち合わせてはいない。一番悔しいのはこうゆう時だ。自由に会話できれば楽しいだろうに・・・。何が言いたいのか半分も分からなかったが、親切ではあった。初めて見る足置きの使い方が分からずごそごそやっていたらレクチャーしてくれた。なんとなく恥ずかしくてへらへらの笑顔をお返しした。
夜勤明けの割りには全然眠くはない。それどころか意識は冴えている。テンションはさすがに多少高い。落ち着かない気分のまま忘れないよう早速、日記メモをつけはじめた。旅のプランを練るために購入した一冊のB5ノートを日記兼用として使う。ばたばたと行動しているので、日記がなかなか追いつかない。
飛行が安定し、食事が運ばれた。ビーフでもチキンでもなく、ドリアのようなものと、サラダ、パン、デザート。そんなに美味しい物ではなかった。
ソウルまではあっという間で、12時過ぎソウルの金浦空港(キンポウ空港)に到着した。(ちなみに日本との時差はない)ここで乗り換えする。金浦空港はきれいな空港だった。日本人観光客が多いのだろう、日本語の案内もあった。それどころか免税店の販売員は日本語を話しているから驚く。
次の出発まで1時間近くあるので免税店を見て回ったり、写真を撮ったり、空港内を散策した。出発は13時。早めに出発ゲートの待合室へ落ち着いた。まだあまりまとめていない旅行スケジュールを考えた。

時間になり搭乗が開始された。シートは変わってしまうのが残念。シートNO38K。
さすがもうビジネスクラスとはいかなかったが、良い席だった。前がシートではなく壁なので窮屈ではなく窓際。今回はなかなかついているようだ。

さて、いよいよドイツへ向かう約12時間のフライトだ。この退屈な時間をどう過ごすかだが、さすがにそろそろ眠気がきた。スケジュールを練りながらもうとうととしていた。前回の旅ではスケジュールは出発前からきっかり決めて行動したもんだが、今回はかなりアバウトにしか考えていなかった。それは旅に慣れてきているせいでもあった。あらかじめ決めてしまうより現地で気の向くままに旅をする方が楽しいという考えもあってのことだ。だからスケジュールを練るというよりガイドブックを見ながら行きたい街をチェックして、いかにそれらの街を効率よく廻るかを考えていた。ドイツは小さな素敵な街が点在しているので、ある程度訪問地は絞らねばならなかった。そこで、フランクフルトを拠点として北より南側を廻ることにした。理由は特にないがしいて言えば”北へ行くと寒いだろう”という単純なことだった。

眠かったが、食事はしっかりいただいて、途中2~3時間の睡眠をとった。配られたヘッドフォンはアエロフロートとは違いちゃんと聞こえた。(アエロフロートでは壊れてるのか知らないがザーザー音しか聞こえなかった)日本ポップスには最近お気に入りの山崎まさよしの”僕はここにいる”が入ってて嬉しかった。他、馴染みのラヂオJ-WAVEのクリスペプラーさんの声によるチャンネルもありなかなか楽しめた。寝た時間も多かったせいか12時間は思ったより早く過ぎた。
ドイツ時間6時前、ついにドイツフランクフルト・マイン国際空港へ到着した。

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はじめての海外ひとり旅は19歳、フランス パリ。以来、旅歴約20年超、世界40カ国150地域くらい。普段は会社員でWebデザイン&運用を生業としている。
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