シングルトラベルレポート

19歳、初めてのひとり旅フランスパリへ-6日目最終日

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寝坊。5:00にアラームをセットしたけど、起きたのは7:00すぎでした。
今日は最終日。遠出もしたいので早起きするつもりだったのにな。着替えて朝食をとりにおりる。混雑したレストランでせわしく食事を済ませ、部屋へ戻り、準備してすぐに出発した。
今日はまず「ベルサイユ」へ行く。パリから少し郊外にあるので電車に乗るべくメトロにてモンパレナス駅へ向かう。朝から社内ではひとりで演奏をしている若者がいた。
モンパレナス駅は大きく広い駅でした。ガイドブックによると「Banlien」線とやらで行けるらしい。「Banlien」と書いてあるほうへ行く。切符を買うのに自動販売機の前へたつ。ウ~んわからない。。。窓口の方がいいかなぁ、とおもったら、窓口は長蛇の列。仕方ない、自販機でがんばろう。目的の駅名を押して~(画面 タッチ)ん?この選択肢はなんだろ?1等・2等席を聞いてるのかな、じゃ、2等で、、最後にこれは枚数かな、1枚っと、、、。表示された金額13FF(ん?安いけどあってるかな。。。)を入れてなんとか切符をゲット。念のため、インフォメーションで確認したら「OK」のへんじがもらえて安心した。改札を通 るといくつかに別れてた。ん~どこだろう。。ぱたぱた掲示板で再度確認して上へ上がると乗り場にでた。
さっきからきになっているのだけど、ライフルらしきものを抱えた軍人さんみたいなひとがぽつりぽつりと見受けられる、なんだろな。
乗り場にでたいいけれど、 列車は数台止まっていて、どれに乗ればいいのかさっぱり解らなかった。掲示板には描く列車の行き先や発車時間がでているけれど、どれがベルサイユ行きなのだろう。。。うろうろしてても仕方ないのでインフォメーションで聞いてみた。片言のフランス語が通 じず苦労したけど、なんとか17番の列車にのればいいらしいことが分かった。そこにはまた改札があった。切符を入れたが、なぜか改札が閉まってしまい通 れない。17番じゃないのかな、、困って出店のおねえさんに尋ねたけど、やっぱり17番でいいみたい。改札近くのインフォメーションでまた身振り手振りで改札が通 れないと伝えた。係員は切符の裏を見てなぜか舌打ちして新しい切符をくれた。よくわからないけど、それで改札は通 れた。たぶん、最初に遠ってしまった改札が間違いだったんだろう。
やっと列車に乗り込むことが出来た。これだけのことでこんなに苦労するとは。列車は出発した。入口近くの座席に落ち着いて、いままでの分のノートをとる。
時々窓の外を見るとパリとは違った雰囲気の景観が流れていった。メトロと違って地上を走るので景色が楽しめて良い。20分ぐらいで「ベルサイユシャンティエ駅」に到着した。ほっと一息。視界に電話があったので、母の店に電話をいれてみた。電話にはアルバイトのエーコ(同級生)が出た。久しぶりに話したけど、テレフォンカードの度数が残り少なく、すぐに切れてしまった。仕方なく改札を出てから売店でテレカを買って電話をかけ直す。
ベルサイユ宮殿は駅から1.5Kmぐらいのところにあるらしい。道は単純なので途中写 真を撮りながら歩いて向かう。宮殿らしきものが遠くに見えて、だんだんと大きくなっていった。到着。

広い!
ガイドブックには個人の客はA入口から入るとあるが、A入口が見つからない。インフォメーションで日本語案内をもらって見たけどやっぱり分からないので近くにあったC入口で尋ねると、「回り込め」というしぐさをした。いわれるままに行ってみるとA入口を発見。観光客が列をなしているのに並び、荷物検査を経て中に入れた。底はチケット売り場と売店があった。たしか、ここはカルトミュゼ(CM)が使えるはずなのだが、CM が売っていないようなので(使えるとこでは必ず売っていたから)もしや、使えないのかも、と思い、インフォメーションで聞こうとしたらずーーと電話チュウ。仕方なく売店のおばちゃん(東洋系っぽかった)に日本語で尋ねてみたら「そんなことはインフォメで聞け」とフランス語で返ってきた。電話が切れるのを待つ。。。そして尋ねたところ使えると教えてくれて丁寧に館内の案内もしてくれた。さっそく宮殿内部を観察です。

すごい。

よくもまぁここまでゴージャズにつくられたものかと感心をとおりこしてあきれてしまうようなきらびやかな内部。Aコースをひととおりみてまわった。

Aコースは限られていて、さらに他の場所も見たい場合は追加料金が必要らしいが、時間もないのでここまでにした。駅にもどる途中、雑貨屋でマーカーペンとメントスを一本買った。それからホットドックを買って食べ歩きながら駅へ向かう。
駅で再び困った。自販機がパリの駅とちがって切符の買い方がわからない。仕方なく窓口で買った。小さな駅だったので帰りの列車は迷うことがなく乗れた。パリへ向かう列車の中でノートを書いた。
モンパレナスの駅に戻り、次はシテ島へ向かう。メトロで行くつもりだったけど、ちょうどいいタイミングでバスがきたので乗り込んだ。向かうは「サントシャぺル」
昨日は休館だったようだけど、今日はやっているようでした。入口には人の列ができていて、私も並んでいると、前に居た女性に話しかけられました。なにか聞いているようなのだけど、、、”さっぱりわっかりませ~ん”って顔をしていたら諦めたようで、彼女は列から抜けて去っていった。何を言いたかったのかな。。。入口ではやはり荷物検査をうける。カルトミュゼで入館。ここで、ひとりの日本人女性と出会った。お互い写 真を撮ってもらって、少し話をした。彼女もまた一人旅だそうでした。

次はコンシェルジェリーへ。でも入口が分からなかった。教会のとなりの建物に入ったら自販機があったのでコーラを買って一休み。なぜかそこら中にポリスがいて落ち着けないので早々に立ち去った。裁判所がちかくにあるのが関係あるのかな。裁判所も自由に見学できた。寺院のような造りだった。まわってもまわってもコンシェルジェリーの入口は見つからなかった。サントシャぺル前のインフォメのおねえさんに尋ねた。「ロード・・・レフト・・・」聞き取れた単語を頼りに道に出て左へ。真っ直ぐ行くと入口らしき門があるけど、ポリスが立っているのでちがうのかなーと思って通 り過ぎる。その先には何もなさそうなので、戻ってポリスに聞いてみる
「サントシャぺルどこですか?」私は疲れていておばかになっていたのかもしれない。行きたいのは「コンシェルジェリー」であって、「サントシャぺル」はさっき行ったとこだ。わたしのアホ。。。と気がついたのは教えてもらって歩き出してから。ぐるっと廻ってインフォメーションでもう一度聞いたら「15min歩け」と言われた。さっき尋ねたポリスの所に戻ってきちゃって、恥ずかしながら、もう一度聞く。今度はちゃんと「コンシェルジェリーはどこでしょう?」「just hear」「は?」
・・・どうやらその場所が入口だったらしい。ぐるぐるまわって疲れ切ってしまった。ポリスに荷物検査を受けてやっと中に入ることが出来ました。
中は薄暗く静でした。ショップがあったけれど、日本語の案内はなかった。チケット売り場を通 りすぎCMで先に進む。英語の案内をもらって館内を回る。とても暗くしっとりとした空気が流れ、陰鬱で静かな寺院のようなところでした。ここはマリー・アントワネットが投獄されて数年を過ごした場所だそうです。造りこそ広く、荘厳なゴシック建築であれど、ベルサイユと比べればたしかにここは牢獄でした。ギャップがすごかったろうに。奥の小部屋にはマリー・アントワネットのろう人形がおいてあり、ここで過ごしたことを物語っていた。他にもいくつかの投獄があり、捕らわれた人のろう人形がリアルに置いてあった。

コンシェルジェリーを後にして、まだ時間があったのでメトロで移動して「サンジェルマンデプレ教会」を見学した。 何やら慌ただしく人が動いていた。棺がはこびこまれ、どうやら葬儀が始まるようだった。パイプオルガンの聖歌が流れ出し、偶然にもその葬儀に立ち会うこととなった。しばらく見ていたけれど、時間がないので教会を後にした。帰り際にローソクを買って灯して死者を見送った。

今日の予定はこれでクリア。時間15:30。帰るにはちょっと早いかな、買い物でもしようかな、と思ったけど、とっさに昨日行きそびれたカタコンブへ行ってみることにした。メトロで移動。到着。15:50分で閉まっちゃったかなとおもい窓口で聞いてみた「Today closed?」「OPEN!」若い係員のお兄さんの威勢の良い声が帰ってきた。よかったー。チケット(19FF)を買って入って地下へと向かう螺旋階段を下りていった。 長い長い階段だった。暗くひんやりとした空気がながれていた。う~~なんかでそう。。(どきどき)

やっと底に着いた。順路にしたがって進む。他に人が見当たらなくかなり心細かった。こわいよー・・・。狭く入り組んだ地下通 路は続く。長い通路をひたすら進む。だんだん「ホントにこの先に出口があるのかな、取り残されたらどうしよう」と不安になってきた。しかもいよいよ左右の壁はよく見ると人骨になっていた。ひぇー!

しかし、やっと人がいた。やっと人心地。でもすごい人骨の数。こんなに間近に人骨をみるのは初めて。およそ600万体分の人骨。近くにいた観光客に頼んでシャッターを押してもらった。thank you。人がたむろしていた場所を抜けてさらにひとりひた歩く。また人がいなくなった。まだまだ続く広い地下墓地。出口はほんとうにあるのかな?もしかして、来た道もどるのだったらやだなぁなんて考えていたけど、幸いにも出口はあった。疲れ切ってたどり着いたのはいいけど、出口は(あたりまえだけど)階段を下りた分だけ登らなければならない。はっきりいってシンドイ。ギブ。死ぬ 思いで階段を上ると人がいた。「コンニチワ」と日本語で挨拶された。「open bag」荷物検査係らしい。だれかホネとか持って帰る人がいるのかなー。そのあと何かフランス語ではなしかけられたけど、分かんなかったので「サヨナラ~」と離れた。けど・・・
はっ!ここはドコ??
それもそのはず、あれだけ地下を歩いて同じところに出るわけがない。ドコだか分からないのでカンにたよって歩いていくと、ラッキーにも来たときのメトロ駅に出ることが出来た。私ってすごいカモ~♪近くのお店でバケットサンドとクロワッサンを買ってメトロに乗った。残りの時間はルーブル近くのお土産屋でショッピングをしてホテルへ戻った。
一休みして夕食も食べて、楽しかった旅の想い出を胸にあとは帰り支度をして寝るだけ。。。なのだが、ひとつ、行こうかどうしようかなやんでいる場所があった。「モンパレナスタワー」。タワーの頂上から見るパリの夜景はさぞかしキレイだろうと。最後の夜を飾るために、どうしても行きたくなった。時間は夜の8時。日本ならまだ遊べる時間だが、ここは異国、夜の街には危険がいっぱい。出歩かないにこしたことはない。悶々と悩んだ結果 、ガマン出来ずに行くことにした。

夜のメトロは思っていたほどアブナイ雰囲気ではなかった。モンパレナスタワーに着いた。看板が出ていたのですぐにわかった。チケットを買ってエレベーターに乗る。日本人男性2人が乗りあわせた。少し話しした。パリについて2日目だそうだ。56階についた。
夜景は予想通り素晴らしいものだった。眼下には一面にパリの夜景色が広がっていた。しかし、若い日本人女性の団体が騒いでいて旅の余韻にひたるのははばかれてしまった。帰ろう。帰りのメトロも危険はなく、ホテルへ戻った。
そして最後の夜は過ぎ去り、朝が来て、帰国の途となりました。

END

3月7日出費メモ
・チップ 5F
・交通費 26FF
・テレカ 40.6FF
・ガイドブック 50FF
・ホットドック 12FF
・マーカーペン 16FF
・コーラ 5F
・サントシャぺルガイド 30FF
・コンシェルガイド  30FF
・メトロ 8F
・ローソク 3FF
・ポストカード 6FF
・カタコンブ 19FF
・サンドウィッチ 16.9FF
・電車切符 16FF
 合計 283.5FF

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はじめての海外ひとり旅は19歳、フランス パリ。以来、旅歴約20年超、世界40カ国150地域くらい。普段は会社員でWebデザイン&運用を生業としている。
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