エジプト

ルクソール「王家の谷」エジプトの世界遺産(AI解説)

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王家の谷 (Valley of the Kings)

王家の谷(Valley of the Kings)は、エジプトのルクソール西岸に位置し、新王国時代(紀元前16世紀~紀元前11世紀)のファラオや高官たちの墓が集まる墓地です。古代エジプトの王族の埋葬地として有名で、ツタンカーメンの墓を含む多くの重要な墓がここにあります。それぞれ異なる大きさや構造を持つ65の墓が確認されています。
チケット料金は600エジプトポンド、約2000円。このチケットで3か所の墓に入ることができる。それ以上のお墓に入るときは別途購入する必要がある。なお、ツタンカーメンの墓は別料金で500エジポン(約1700円)。セティ1世の墓も別料金で一番高い1800エジポン(約6000円)。

公式サイト・チケット購入
Valley of the Kings – Book Your Tickets (egymonuments.com)

歴史

王家の谷は、第18王朝から第20王朝にかけて使用されました。以前の王朝ではピラミッドが王の墓として建設されていましたが(ピラミッドは墓ではない説もあり)、新王国時代には、盗掘を防ぐために地下に墓を作るようになりました。この谷は岩山に囲まれており、自然の地形が墓を隠すのに適していました。

墓の構造と特徴

王家の谷の墓は、岩を掘り抜いて作られたもので、各墓は独自の構造を持ち、複雑な通路と複数の部屋があります。墓の壁には、ファラオの生涯や葬祭儀式、死後の世界に関する詳細な壁画や彫刻が描かれています。

主要な墓:()内は管理番号

  1. ツタンカーメンの墓 (KV62)
    • 発見: 1922年、ハワード・カーターによって発見されました。
    • 特徴: ファラオの墓の中で唯一ほぼ完全な形で発見されたものであり、金のマスクを含む豊富な副葬品が有名です。
  2. セティ1世の墓 (KV17)
    • 特徴: 王家の谷で最大の墓の一つで、見事な壁画が保存されています。墓の通路は非常に長く、複数の部屋があります。
  3. ラムセス6世の墓 (KV9)
    • 特徴: 壁画の保存状態が非常に良く、「死者の書」の一部が描かれています。訪問者が見学しやすいように開放されています。
  4. アメンホテプ2世の墓 (KV35)
    • 特徴: 墓内に複数のミイラが発見され、その中にはアメンホテプ2世自身のミイラも含まれています。

それでは古代ファラオのお墓の内部へご案内いたします。

メルエンプタハの墓 Merenptah (KV8)

メルエンプタハは、エジプトの王家の谷に位置する新王国時代第19王朝のファラオです。紀元前1213年から紀元前1203年にかけて在位し、ラムセス2世の13番目の息子として知られています。彼の墓は、王家の谷でも重要な墓の一つとされ、その建築と装飾の美しさで注目されています。

  • 壁画: メルエンプタハの墓の壁画は、「死者の書」や「アム・ドゥアト」、「門の書」などの宗教的テキストを描いています。これらのテキストは、ファラオが死後の世界を安全に旅し、来世で再生するためのガイドとして機能します。
  • 神々の描写: オシリス、ラー、アヌビスなどのエジプトの主要な神々が壁画に描かれており、ファラオの保護と再生を象徴しています。
  • 装飾: 墓内の柱や天井にも細かな彫刻や彩色が施されており、エジプトの高度な美術技術を示しています。

ラムセス9世の墓 Rameses IX(KV6)

ラムセス9世 (KV6) は、新王国時代第20王朝のファラオです。ラムセス9世は、紀元前1129年から紀元前1111年頃まで在位し、その墓は王家の谷の中でも比較的保存状態が良く、興味深い壁画が多く残されています。

  • 前室: 入口から入ってすぐの部屋で、壁にはラムセス9世の姿や神々との関係を描いた壁画が見られます。
  • 通路: 前室から続く通路は、数か所の側室を含み、壁には「アム・ドゥアト(Amduat)」などの死後の世界に関する宗教的なテキストが描かれています。
  • 埋葬室: 最奥に位置する埋葬室には、ラムセス9世の石棺が置かれていましたが、現在は盗掘され空になっています。
  • 壁画: 墓の壁画は、エジプトの神話や宗教的なテキストを基にしたもので、特に「死者の書」や「アム・ドゥアト」などの重要な文書が描かれています。これらの壁画は、ラムセス9世が死後に安全に旅立つための指示や守護を示しています。
  • 神々の描写: 壁画には、オシリス、ラー、ホルスなどのエジプトの主要な神々が描かれており、ファラオの来世での役割や保護を象徴しています。

ラムセス1世の墓 Rameses 1 (KV16)

第19王朝の創始者であるラムセス1世(在位:紀元前1292年~紀元前1290年)の埋葬地です。彼の治世は短かったため、墓も比較的簡素な構造をしています。しかし、その装飾や建築は、新王国時代の他の墓と同様に精巧で美しいものです。

  • 前室: 入口からすぐに広がる部屋で、壁にはラムセス1世の生涯や葬祭に関するシーンが描かれています。
  • 埋葬室: 前室から続く短い通路を抜けると、埋葬室に到達します。埋葬室にはラムセス1世の石棺が置かれていましたが、現在は空になっています。
  • 壁画: 墓の壁画は、ファラオの死後の旅や再生を描いたもので、「死者の書」や「アム・ドゥアト」のテキストが含まれています。これらの壁画は、ファラオが死後の世界で無事に旅を続けるための指導書として機能しています。
  • 神々の描写: オシリス、イシス、ホルスなどの神々が壁画に描かれており、ラムセス1世の保護と再生を象徴しています。
  • 装飾: 墓内の装飾は、ラムセス1世の短い治世を反映して簡素ではありますが、細部にわたる彫刻や彩色が施され、古代エジプトの美術技術を示しています。

死者の書と壁画

墓の壁画には、「死者の書」や「アム・ドゥアト」などの宗教的なテキストが描かれており、これらは死者の旅路や来世での試練を示しています。これらの壁画は、古代エジプト人の信仰と死生観を理解する上で非常に重要な資料です。

盗掘と保存

王家の谷の墓の多くは、古代から現代に至るまで盗掘の被害を受けてきました。多くの副葬品が盗まれましたが、それでも残された壁画や彫刻は貴重な文化遺産として保護されています。エジプト政府と国際的な保存団体が協力して、墓の保存と修復に努めています。

まとめ

王家の谷は、古代エジプトのファラオたちの埋葬地として非常に重要な場所です。豪華な墓と精緻な壁画は、古代エジプトの宗教、文化、歴史を深く理解するための貴重な遺産です。王家の谷を訪れることで、古代エジプト文明の壮大さとその死生観を直接感じることができます。

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