プラハとトルコ2012

イスタンブール~旧市街めぐり~|プラハとトルコひとり旅2012

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雪のイスタンブールはかくも美しい。白銀の中に浮かぶようにそびえるモスク。
幻想的な景観。
かじかむ手をチャイで温めながら歩いた一日。ランチをとるのも忘れ一心に歴史的建造物を巡った。

イスタンブール満喫1day

イスタンブールが明るくなり始めたのは7時を過ぎてから。8時ごろ、屋上にあるレストランへ朝食をとりにいった。レストランは3面ガラス張りでボスポラス海峡と旧市街のパノラマが広がる。しかし空はどんよりとした分厚い雲に覆われ海は霞んでいる。残念ながら晴れそうにはなさそうだ。
朝食はビュッフェで宿泊費に込まれている。トルコ料理らしい見慣れないメニューが並ぶ。パンやチーズ、オリーブの種類がたくさん!生絞りのオレンジジュースが美味しい。

食事の後、テラスに出てみてビックリ。ほおに当たる冷たい塊。雨じゃない、雪だ。
予報では曇り/雨だった。12月のイスタンブールは雪が降るのか。
昨晩ライトアップされていたブルーモスクが今朝ははっきり見える。
よし、まず今日はあれから見に行こう!

気温は氷点下。寒いので今日は完全防寒だ。丸首ヒートテック、その上にヒートテックフリースタートル、ウルトラライトダウンをインナーダウンとして着てその上からトレーナー。下は膝まである厚手の靴下と、二重構造のあったかズボン。ブーツには底に中敷きをプラス。最後にお気に入りのフードマフラーで完成\(^o^)/
「あったかい・・・・というか暑っ」
部屋の中ではサウナ状態。
外に出てみると全然っ寒さを感じなかった。
さあ出発!傘をさして意気揚々歩き出す。ホテルの周りはかわいい雑貨屋、レストラン、絨毯屋、お土産が立ち並び見ていて楽しい。
しかし、いきなり迷子。すぐ近くのはずのブルーモスクを目指したが、なかなか辿りつかない。
「???ここはどこ?この建物は何?」
どうやら道を間違えたようだ。あとでわかったのだが、グーグルマップのホテルの位置が間違っていて、そのために進む方向を間違えていた。
遠回りしてしまった。ブルーモスク前の広場にでると、トルコ人に日本語でさりげなく話しかけられた。うっかりへんな絨毯屋なんかに連れてかれたら大変なので適当に相槌をうつが、親切にブルーモスクの入口まで案内してくれた。いい人じゃん、と思いきや、最後に
「父親が絨毯屋をやっているのでよかったら立ち寄ってくれ」
やっぱりかいっ!
とにもかくにも、ブルーモスクに到着した。

ブルーモスク

近くで見ると大きい。
正面から敷地に入ると広場になっていて、モスクの中には向かって右に回り込んだところにある小さな入口から入る。教会なので入場料は無料、入り口にはビニール袋が備えられ靴を脱がなくてはならない。裸足で寺院に入るっていうのは日本人には馴染むね。

ブルーモスク、正式名称「スルタンアルフメットジャーミー」
青い柄タイルで埋め尽くされた内装は豪華絢爛。高く大きな丸天井からは無数の紐でライトが吊るされ、宙に浮いたように灯る灯りがなんとも幻想的。
赤い絨毯が敷き詰められた床に腰をおろして上を見上げた。

ブルーモスクの後、向かいにそびえる「アヤソフィア」へ向かう。
「目の前で近いはずなのだけど、ずいぶん歩くなー」
やっとチケット売り場到着。そして入場して気がついた。
ここアヤソフィアじゃない。
「トプカプ宮殿」だ。
ど、どこで道を間違えた??

ま、迷うのも旅の醍醐味。見る順番に決まりなんかない自由な一人旅なのだ、いいじゃないか。

トプカプ宮殿

トプカプ宮殿は歴代の皇帝が使用してきた居城で広大な敷地には数々の建造物が立ち並ぶ。
チケットは25リラ(約1250円/1リラ=50円)、ハレムは別でプラス15リラ(約750円)、それぞれの日本語オーディオガイドが各15リラ。せっかくだからトコトン見て回ろうとフンパツして全部支払い合計70リラ(約3500円)。
見学には3時間近くようした。

敷地内にはカフェもあり、ちょっとブレイク。雪の舞う庭園を眺めながら熱いチャイを飲み、スルタンが闊歩していたであろう遥か昔を想像する。

“旅は悦楽。
あらゆるストレスから開放され、魂がよろこぶような感覚。

そう、一人旅をしている私は極東からやってきた歩く小さな魂。
目的は何もない。
旅するために旅してる。”

アヤソフィア

トプカプ宮殿を後にして、今度こそホントに「アヤフィア」にやってきた。 アヤソフィアはブルーモスクとは異なり、イスラム寺院として建てられたのではなく元々はギリシア正教の大本山だった寺院。また現在は寺院として機能はしておらず博物館になっているため無料ではない。入場料は25リラ(約1250円)。

寺院は好きだ。
好きというのは正しくないかもしれない。壮大な寺院にいるときの溢れそうな思いをなんと表現すればいいだろう。強大な権力が民の宗教心を煽るべく建てた巨大な寺院は、宗教心がなくとも慄かされる場所だ。権力を具現化した建物といっていいのじゃないか。

ところでアヤソフィアで意外な人気者がいる。「猫」だ。
ここに自由に出入りしているらしい気ままな彼らはずいぶんと人懐こく愛想を振りまき観光客のハートを射止めている。

入場してすぐのところに小さなカフェがあった。歩きどおしだったのでここでまたブレイク。熱いチャイとキャロットケーキで小腹を満たす。シナモンなどスパイスが効いたトルコらしいケーキはチャイにぴったり。

アヤソフィアを後にして次のスポットに向かう。地図を見る限りすぐ近くのはずだが、地図を読み違えまたしても壮大に遠回りをしてヘトヘトになって到着した。入口があまりに簡素で小さくてスルーしていたのだ。

ここは私が最も興味を持った場所。
それでは広大で幻想的な
「地下宮殿」
へと参りましょう。

地下宮殿

暗闇の中
最低限の照明で浮かび上がる
広大な地下宮殿
「イェレバタン・サルヌジュ」
あまりの神秘的な光景にしばらく動けなかった。

ここは遥か昔に造られた「貯水池」だそうだから驚く。4~6世紀にこんな技術があったのだね。

入場料は15リラ(約750円)
貯水池には水がはられ、魚が悠々と泳いでいる。照明を最小限にとどめた演出もよい。
ふと、音楽が流れはじめ宮殿全体に反響しますます神秘さを増した。
出口近くにあったカフェに腰を下ろす。
この景観、音楽の中でチャイを飲むなんてオツじゃないですか。
しばらく耳を傾けた。

失敗とトルコディナー

地下宮殿を出たのは15:45。
私が次に目指したのは「考古学博物館」歴史的遺産が多数展示されている見所の多い博物館だ。入場締切が16:00営業17:00とのことなので足を早めた。急げば間に合う距離だ。

地図によればこの辺りのはず・・・あ、あれかな?ミュージアムって書いてある。間に合いそうだ。
ひと気のない公園の中にそれは静かに佇んでいた。
チケットを買って中に入る。5リラって、ガイドブックに書いてあったより安い?
なんか引っ掛かりを感じながら館内を進む。
最初の展示物は・・・ふむ、フラスコ?かな。歴史的なフラスコに違いない。むむ、 これは試験管? こっちは巨大な分度器??
小さな引っ掛かりはムクムクと大きくなった。一通り駆け足で廻って外に出て、もう一度看板をみたら・・・

「”SCIENCE (科学)”MUSEUM (博物館)」
チガウ・・・orz….
地図にも乗っていないマイナーな博物館だった。地球の歩き方!間違えの元だから科学博物館も載せといて!
来た道を少し戻ると考古学博物館は別の場所にあった。しかし時間はもう16:00を過ぎている。。。
明日、リベンジ。

消化不良気味で来た道をとぼとぼ歩いていると、レストランや焼き菓子屋が並ぶ界隈であることに気がつく。いい匂い。焼き菓子も美味しそう。
その中に目を引くレストランがあった。ガラス張りで店内が良く見える。トルコらしいおしゃれなインテリア、店頭では女性が何かを捏ねている。
「夕食にはまだ少し早いしな」
一度は通り過ぎたのだけど、ランチを食べてないし、あんな素敵なトルキッシュレストラン他にはないかもだし、またここまで戻るのは面倒だし・・・
くるりと踵を返す。
レストランへレッツゴー!

レストラン「The HAN」

外から見えたこのトルコ風ソファー席に一目惚れしたのだ。
絨毯の上に靴のままあがるのはちょっと慣れなかった。ブーツをぬいでくつろぐ事にした。うーーん、素晴らしい\(^o^)/
メニューはすべて写真付き英語の解説ありでわかりやすく注文には困らなかった。

注文したのは
イスケンデルケバブ (33リラ)
薄い牛肉、トマトっぽいソースにヨーグルトたっぷりがトルコらしい。新鮮な味!肉の下には細かく角切りされたパンが隠れていた。
まいうー!
前菜にはクスクスサラダ (10リラ)
酸味のあるスパイシーなのにコクのあるサッパリした味付け。クレープパンもついてきた。
そして定番チャイ(5リラ)美味しくておかわりも。
しめて58リラ約2900円の大満足ディナーでした\(^o^)/

夕食を食べ終え店を出たのは17時過ぎ。
「この時間なら間に合うな」
ガイドブックによると、営業時間は22時までと書いてある。よし、行ってみよう。
向かったのは「ハマム」。これを体験したらイスタンブールで行きたかったところすべて制覇なのだ。

「CAGALOG HAMAMI」
旧市街の地下宮殿近くにある歴史的な建物をそのまま使用している大型ハマムだ。

ところが。フロントで尋ねると「女性は今日はクローズだ。明日来い」ということだった。
残念だけど、明日また出直そう。

今日一日でたくさん巡ってイスタンブールを120%堪能。想像以上に楽しく、興味深く、おいしく、悪天候もなんのその素晴らしい旅。

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